げんきやるきあがき

見聞きしたこと思ったことを拙い文章で書くだけ

へいとすぴーち

人として生まれたからには、人として使える感覚や理性を最大限に働かせて、人であるからこそ出来る営みに従事すべきではないだろうか。

 

例えば、音楽を嗜むこと。動物はただの音として感知し、自分に危険が迫っているかとか獲物がいるかとか、野生として生きるためのセンサー程度にしか扱えないが、我々人間は「ここのフレーズが好き」とか、「この曲落ち込んだ時に聞くと気分が楽になる」とか、音の並びによっていろいろな感情を喚起させることが出来る。

 

例えば、本を読むこと。そもそも文字は人類の大発明であり、社会を発展させるための重要なツールであり、人間以外に扱えるものではない。さらに、書物を読むことで先人の知恵を学び、重要な知識を得て、それを踏まえることで未来の人々は徐々に進化し続ける。歴史や思考を記録に残しておくことの大切さを知っているのは人間だけだ。

 

例えば、物を作ること。ホモ・ルーデンスなんて言葉があったように、人は多彩など道具を自らの利益のために扱うことに長けている。複雑な道具の使い方を理解出来るのは、高度な知性を持った人間のみである。

 

人にしか出来ないことは、無数にある。しかし、出来て当たり前だとする圧力や、楽しみ方が分からず批判する輩が多いせいで、純粋に人間らしい営みを享受出来ない場面が多い。これは誠に遺憾である。

 

人間は野生の暮らしを送っているわけではないのだ。生きることだけに力を注ぐのではなく、文化的な営みを送り、人生を楽しむことができる。人間とは高尚な生き物なのだ。

 

あ、お前を除いてな。