チョイス
今回の都知事選は、不安な情況の中で少しでも安心したいという国民感情を如実に表しているように思えた。日本人は元々安定志向な性質が多い国民であるから違和感のある結果ではない。
自分は別の候補者に投票したが、まあないだろうなって気持ちがものすごくあった。
だから結果に対して文句を言いたいわけではないが、どうしても引っかかりは生まれてしまう。投票所に出向き、受付で整理券を渡し、必要最低限の用紙に候補者の名前を記入し、銀色の箱に入れる。ただそれだけの作業が、ひどく無駄で空しい行為であるように感じられる。
民主主義社会の中では、ブームが起きたり、社会問題となることで、より多くの国民の目に触れ、考えるきっかけを与えることになる。しかし、一個人がそうした社会の流れを巻き起こせるかと言えば、ほぼ不可能だ。「民主主義の見せ場」である選挙において、自分の納得のいく結果を得ようと思えば、周囲の人達に呼びかける等の草の根的な活動が必要だろうなと強く感じた。
しかし、人とのつながりを断ち切っている自分には何もできないことを悟り、目の前が真っ暗になった!
頭がぼーっとする。