ミサンドリー
自分の弱さをよく知っているかどうかは生き方に影響するようだ。
男性は自分の弱いところを隠すように我慢して生きている人が多いのではないか。「日本男児」なんて旧時代の負の遺産である。
何も気にせず、きつかったり苦しかったりしたらそれを表現していいのだ。寛容で大人しいだけでは辛いだけだ。
女性が社会進出をしやすくなり、男女の性差の壁が取り払われ始めている今の世の中で、必死になって男性らしさを守ろうとする姿勢は愚かで滑稽である。皆等しく人間であり尊重されるべきなのに、「空気」を読んでしまってはもったいない。
人には言葉が与えられているのに、ただ黙って目の前の出来事に打ちのめされるなんて阿呆だ。言葉は正しく使われるべきである。
そんな前時代的な思想に取り憑かれている輩は、好きでそうしているのだろう。頭が昭和に取り残された哀れなアンティークとして、誰にも見向きされず風化していけばいい。
男も女も関係なく、「自分らしさ」をくだらない外敵から守って、全力で発揮できる世の中の到来はそう遠くないだろう。